直ぐに頭の中に建てられたのは
巨大な八角柱でした。
A4版のほんの少しひし形のタイルが
10枚、柱の下段に張られます。
八角柱ですから柱の角からまた10枚張られます。
ずっと張っていくと、少しひし形の影響で
柱を一周したころには 一番最初に張ったタイルの、ちょうど上の位置に
二周目のタイルが張られるのです。
そうやって八角柱には螺旋を描いてタイルが張られています
約2000枚です。
その時点で八角柱は3階建ての建物を越えた気がしました。
頭がなぜ、そのような物を建てようとしているかというと
覚えるのが面倒だからです。
タイルには西暦何年かと主な出来事が記されています。
QRコードも貼られていて更に詳しく案内しています。
ぼんやり眺めていると
歴史が韻を踏むように
あるフレーズを繰り返し歌っているような
リズミカルなパターンが見えてきます。
なんのパターンも無くても
音楽を感じるかもしれません。
小さい頃、トイレに座ってぼんやりした時
壁の模様があるパターンを繰り返しているのを発見して
驚いたことはありませんか?
カーテン生地が、模様を繰り返しているのを
初めて発見した時の子どもの驚き
それが、歴史の中に発見されたら面白いと思いませんか?
もちろん、そうならないかもしれませんが
富遊の頭は遊びが大好き
巨大な八角柱があっという間に建ってしまいました。